脂漏性皮膚炎の薬

脂漏性皮膚炎にヒルドイドが処方されたら要注意?!正しい方法は?

脂漏性皮膚炎とヒルドイド1

脂漏性皮膚炎に対しヒルドイドが処方されることがあります。

しかし、脂漏性皮膚炎を治すためにはヒルドイドでは治すことが出来ないのです。

逆に症状が悪化してしまう事さえあるのです。

そこで脂漏性皮膚炎を治すために本当に必要治療やケアをご紹介します。

脂漏性皮膚炎にヒルドイドが処方される理由は?

脂漏性皮膚炎の治療にヒルドイドだけが処方されることはないでしょう。

しっかりと脂漏性皮膚炎だと診断されれば、抗真菌薬とステロイド外用薬が処方されます。

抗真菌薬で脂漏性皮膚炎の原因となるマラセチア菌を死滅させ、増殖を防ぎ、肌に引き起こってしまった炎症をステロイド外用薬により鎮めます。

そして、炎症が起こり、皮膚の潤いが奪われ、脂漏性皮膚炎の症状の1つである皮膚の皮剥けを改善するためにも、保湿が必要であるため、保湿目的でヒルドイドが処方されることがあるのです。

脂漏性皮膚炎はヒルドイドで悪化する?

ヒルドイドを使用することで、脂漏性皮膚炎が悪化してしまうことがあるのです。

そこにはマラセチア菌のヒルドイドの相性が悪いという原因があります。

ヒルドイドの保湿力や安全性は?

ヒルドイドは保湿力がかなり強力です。

そのため、事実として薬剤師の方や看護師の方がヒルドイドを保湿剤として乾燥が酷い時などに使用している方もいます。

赤ちゃんでも使用できるほど、肌に優しく、強い保湿力を持つ外用薬なのです。

ペパリン類似物質が含まれている

ヒルドイドにはペパリン類似物質というものが含まれています。

このペパリン類似物質は、血行促進作用があり、乾燥肌を改善してくれるのです。

しかし、脂漏性皮膚炎にとっては、この血行促進作用により、肌の赤みがますます悪化してしまいます。

強力な保湿力が逆効果に・・・

脂漏性皮膚炎は、カビ菌の1種であるマラセチア菌の増殖により引き起こります。

カビ」菌が好む環境はジメジメとしている場所ですよね。

ヒルドイドの保湿力とは、肌の表面に塗ることで、油分の膜で皮膚が覆われ、皮膚の水分の蒸発を防ぐ保湿が行われるのです。

しかし、脂漏性皮膚炎の場合、皮膚に油分の膜を張ることで、患部はジメジメした環境となり、マラセチア菌にとっては良好な環境となってしまうのです。

またマラセチア菌は皮脂をエサとし増殖するため、油分は大好物なのです。

ヒルドイドを塗ることは、脂漏性皮膚炎の原因であるマラセチア菌に絶好の環境を与えてしまう事となるのです。

脂漏性皮膚炎の保湿はヒルドイド以外のもので!

脂漏性皮膚炎にとって保湿は必要です。

肌のターンオーバーが乱れ、皮剥けが激しく起こってしまっていますし、肌のバリア機能が低下し、菌の影響を受け炎症が起こりやすい状態となっています。

そこで保湿をして肌を強く健康的な状態にする必要があります。

但しヒルドイドでの保湿をすればするほど状態は悪化してしまうため、別の保湿アイテムが必要なのです。

脂漏性皮膚炎の保湿ケアはどうしたら良い?

脂漏性皮膚炎の保湿ケアは、マラセチア菌が嫌う環境で保湿を進めなければいけませんね。

そこで、肌を油分で覆い水分の蒸発を防ぐのではなく、肌に水分を与え、肌自体が潤いを保持できるように改善できる「セラミド」入りの保湿剤が必要なのです。

また、肌に存在している常在菌の中で善玉菌が優位な状況下であればマラセチア菌は増殖することが出来ません。

そこで選ぶべき保湿剤は

  • 肌に水分を与えられる浸透力が高いもの
  • 肌自体が水分を保持していられるもの
  • 善玉菌を無くさず増やし、マラセチア菌(悪玉菌)の増殖を防ぐ肌を作れるもの
  • 肌に刺激を与える余計な成分が含まれていないものです。

脂漏性皮膚炎の保湿ケアに使用するものは、出来るだけ油分が少ないものの方が良いのです。

乾燥させない事も大切

脂漏性皮膚炎の炎症がおさまった後、保湿ケアだけで肌の乾燥を改善しようとするのではなく、肌を乾燥させない工夫も大切です。

  • 肌の洗浄を正しく行い、出来るだけ乾燥させない、肌の潤いを奪わない
  • 肌に栄養が行き届くように血流を良くする
  • 肌の健康を保つために必要なビタミン類を積極的に摂取する

などという事も必要です。

まとめ

ヒルドイド自体は保湿力が高く、皮膚炎後の酷い乾燥や慢性的な乾燥、赤ちゃんの肌の乾燥などに効果を発揮してくれる安全な保湿剤です。

しかし、脂漏性皮膚炎にとって、ヒルドイドは適切な保湿剤とは言えません。

使用を続けることで、治療前よりも脂漏性皮膚炎が悪化してしまうこともあります。

皮膚科では脂漏性皮膚炎にはあまり特化して詳しくない場合など、脂漏性皮膚炎でもヒルドイドが処方されることがありますが、脂漏性皮膚炎の「保湿」にはヒルドイドを使用せず、ほかの保湿剤を正しく選ぶことをおすすめします。