脂漏性皮膚炎にロコイドは必要?意味なし?正しい使用方法

脂漏性皮膚炎とロコイド1

脂漏性皮膚炎に対し、ロコイドというステロイド系の外用薬が処方されることがあります。

しかし、このロコイドだけでは脂漏性皮膚炎は治すことが出来ません

ロコイドにより脂漏性皮膚炎の炎症がおさまっても、何度もすぐに再発を繰り返してしまう原因となります。

また、ロコイドによる副作用を起こさないためにも、注意して使用しなければいけません。

脂漏性皮膚炎に与えるロコイドの作用、ロコイドの正しい安全な使用方法、脂漏性皮膚炎を治すために必要な正しい治療とケアについてご紹介します。

ロコイドが脂漏性皮膚炎に与える効果は?

ではロコイドが脂漏性皮膚炎に与える効果についてです。

ロコイド軟膏とは?

ロコイドとはステロイド系のお薬です。

ステロイド成分の塗り薬は、患部の炎症を抑えてくれる抗炎症作用があります。

ロコイドも同じく、患部の炎症を鎮めてくれます。

ステロイドの5段階の強さで表すと、比較的弱いタイプのステロイドとなります。

湿疹や皮膚炎、痒湿群など脂漏性皮膚炎にも処方される薬です。

ロコイドだけで脂漏性皮膚炎は治らない?!

脂漏性皮膚炎の原因は、皮膚の常在菌の1種であるマラセチア菌というカビ菌が増殖してしまうことで引き起こります。

そのため炎症を鎮めても、原因であるマラセチア菌の増殖が抑制されなければ、いつまでも炎症を起こし続けます。

残念ながらマラセチア菌を抑制するための抗真菌作用はステロイドにはなく、ロコイドで炎症がおさまる効果が感じられたとしても、脂漏性皮膚炎は治りません。

そこで脂漏性皮膚炎にはロコイドの様なステロイド系の薬と、抗真菌薬が必要なのです。

ステロイドと抗真菌薬が配合されているリンデロンという薬が使用されることもありますね。

ロコイド軟膏の使用!副作用に注意

マラセチア菌の増殖を食い止めるための抗真菌薬とロコイドが処方されることもありますが、ロコイドの使用方法を誤ると副作用を起こしてしまうことがあるため、注意が必要です。

ロコイドによる副作用

  • 皮膚炎(ブツブツや水ぶくれ、発疹など)
  • 乾皮様皮膚(皮膚がザラザラ、ガサガサになる)
  • そう痒感(皮膚が痒い)
  • ざ瘡(ニキビに似たブツブツ)
  • 過敏症(アレルギーなどが起こりやすい)
  • 毛疱炎(毛穴のまわりの細菌感染による炎症)
  • 酒さ様皮膚炎(顔の赤みやほてり)
  • ステロイド皮膚(皮膚がうすくなり毛細血管が透ける)また、まぶたの近くへの長期使用が、緑内障や白内障の原因となってしまう事もあります。

副作用を起こさないためには?

ロコイドなど「ステロイド」系の外用薬は長期使用が禁止されています。

また、使用すべき量や、使用する部位に合う強さのステロイドなどが決まっています。

使用すべき量や使用すべき期間を、医師の指導を守り正しく使用していれば、副作用は起こりません。

しかし、炎症が酷い時だけ塗る、多めに塗る、少な目にぬる、指導よりも早く塗布を中止する、指導期間を守らず塗り続けるなどという自己判断により、副作用が起こる可能性は著しく高まります。

ロコイドを処方された場合は、副作用を起こさないためにも、脂漏性皮膚炎を早く治すためにも、医師の指導の下、正しく使用しましょう。

ロコイドや薬だけでは脂漏性皮膚炎は治らない?!

ロコイドにより脂漏性皮膚炎の炎症を鎮め、抗真菌薬によりマラセチア菌の増殖を抑制すると、一時的には脂漏性皮膚炎の症状は治まり、治ったように見えます。

しかし、脂漏性皮膚炎の根本的原因は、マラセチア菌が増殖しやすい環境の肌であるということです。

マラセチア菌のエサとなる皮脂の過剰分泌を改善しなければ、マラセチア菌は何度も増殖を繰り返し、肌に脂漏性皮膚炎をもたらします。

ロコイドや抗真菌薬で症状が治まっても安心して油断はできません。

その後のケアが大切

脂漏性皮膚炎の症状が治まったら、その後のケアが大切です。

皮脂の過剰分泌が起こらず、菌の影響を受けにくい肌の状態を作りだすことが大切なのです。

脂漏性皮膚炎を完治するために

脂漏性皮膚炎を完治させるためには、ロコイドなどにより炎症がおさまってからも、皮脂の過剰分泌が起こらない体を作るケアを行いましょう。

肌を清潔に乾燥させずに

肌の清潔を保つことはとても大切です。

しかし、肌の洗浄の仕方を誤ると、乾燥を招き皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。

そこで肌を乾燥させずに肌の清潔を保つ正しい洗浄を行いましょう

洗浄剤は常在菌のバランスを整え、マラセチア菌が増殖しにくい環境を作ったり、殺菌抗菌効果のある洗浄剤を使用します。

但し成分は肌に刺激を与えず、肌の潤いを奪わない低刺激で程よい洗浄力のものを選びましょう。

洗うときも肌は擦らず、良く泡立てた泡で優しく洗い、流し忘れのよう丁寧に洗い流します。

湯温度は38度以下のぬるま湯で行います。高温での洗浄は、肌の乾燥を助長します。

肌の保湿を欠かさずに

皮膚の「保湿」ケアも忘れてはいけませんね。

乾燥すると皮脂は過剰に分泌してしまうため、皮膚の潤いを保つことが大切です。

但し保湿ケアに使用する保湿剤も、肌に刺激を与えない物を選びましょう。

さらに油分はマラセチア菌の好物でもあり、肌の表面をカバーし水分の蒸発を防ぐだけなので、皮脂の過剰分泌を防ぎ、マラセチア菌の増殖を防ぐことには適しません。

肌の内部までしっかりと水分が届けられ、潤いを保つことが出来る保湿剤を選びましょう。

生活習慣の改善

生活習慣の改善も大切です。

生活リズムが乱れた生活は自律神経やホルモンのバランスを乱し、皮脂の過剰分泌の原因となります。

生活のリズムを整え、十分な睡眠をとることが大切です。

また、「ストレス」も皮脂の過剰分泌となります。

ストレスとなることを避ける、ストレスを溜めこまず発散することが大切です。

食生活の改善

食事により摂取する甘いものや油っぽいものは、皮下脂肪を体内にため込み、皮下脂肪は皮脂となり、皮脂の過剰分泌を起こします

甘いものや油っぽいものは避け、和食のような「食事」を心がけましょう。

また、カフェインや辛い食べ物やアルコール類も皮脂の過剰分泌の原因となるため、出来るだけ避けましょう。

まとめ

  • ロコイドは抗炎症作用があるステロイド系の外用薬
  • 脂漏性皮膚炎にはステロイド系の薬と抗真菌薬が必要
  • ロコイドの副作用を起こさないためにも正しく使用する
  • ロコイドや抗真菌薬の使用後はケアを続け、皮脂過剰分泌やマラセチア菌が増殖出来ない肌状況を作る

ロコイドだけでは脂漏性皮膚炎は治せません。

ロコイドが処方され、「抗真菌薬」が処方されないということはほぼありませんが、もしその場合はもう一度医師に尋ねてみたほうが良いですね。

また、皮膚の炎症に対しロコイドだけが処方され、なかなか症状がおさまらないという場合は、抗真菌薬が必要な脂漏性皮膚炎の様な菌が原因で起こった炎症かもしれないと疑う事も大切ですね。

脂漏性皮膚炎は薬の力を借り、一度症状がおさまっただけでは安心できません。

その後もケアを続け、脂漏性皮膚炎になりにくい肌を作りましょう。

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