脂漏性皮膚炎とアトピーの違いは?!正しく見極め正しい治療を!

顔が痒い女性

脂漏性皮膚炎とアトピーは肌に炎症が起こり、赤み、湿疹かゆみ、ジュクジュク、皮剥け等々似た症状があるため、間違われやすい皮膚病です。

しっかりと検査をせず、視診だけで診断され、間違った診断結果が告げられてしまうことすらあります。

しかし、アトピーと脂漏性皮膚炎は原因も行うべき対処も全く異なります。

脂漏性皮膚炎なのにアトピーと、アトピーなのに脂漏性皮膚炎と、間違ってしまうことで、肌に起こったトラブルは終息するどころが悪化してしまいます。

アトピーと脂漏性皮膚炎の違いを知り、正しい治療、正しい対処法を行いましょう。

アトピーと脂漏性皮膚炎の違いは?

アトピーと脂漏性皮膚炎は全く違う原因により起こります。

そして症状にも多少違いがあるのです。

アトピー性皮膚炎の原因や症状は?

アトピー性皮膚炎の場合は、先天的にアトピー素因と呼ばれ、遺伝的にアトピーになりやすい体質で起こる事があります。

また、後天的に食べ物やハウスダストなど、人それぞれ違うアレルゲンに対してアレルギー反応が起こり、アトピーが起こる場合もあります。

肌のバリア機能が低下してしまっていることで、外部からの刺激を受けやすく、刺激対し異常なアレルギー反応が起こってしまったり、免疫力が低下していることで、アレルゲンが体内に侵入し引き起こってしまったりします。

アトピーの症状としては、

  • 肘の裏や膝の裏、手足や首など皮膚の薄い場所、関節部に出やすい
  • 強い痒みを伴う
  • 酷く肌が乾燥する
  • 左右対称に発症する
  • 慢性化する

脂漏性皮膚炎の原因や症状は?

一方で脂漏性皮膚炎の場合は、外部からの刺激により起こるものではありません。

皮脂の過剰な分泌や、ひどい乾燥を補うために過剰分泌した皮脂をエサとし、肌の常在菌の一種であり、真菌の一種であるマラセチア菌という菌が異常増殖してしまうことで引き起こります。

脂漏性皮膚炎の原因は、マラセチア菌という真菌(カビ)なのです。

脂漏性皮膚炎の症状は、

  • 鼻の周りやおでこや頭皮、眉間や背中など、皮脂腺が多く皮脂の分泌量が多い部位に起こりやすい
  • かゆみはさほど酷くなく、悪化するとかゆみが強まる
  • 皮膚を掻くとボロボロとフケの様なものが剥がれ落ちる
  • 赤み
  • かさぶた
  • 脂っぽい皮脂が多量

アトピーと脂漏性皮膚炎の見分け方は?

脂漏性皮膚炎は、皮脂をエサとしマラセチア菌が増殖してしまう事により、菌の刺激を受け、炎症が引き起こりますね。

そのため、皮脂の分泌量の少ない関節部や膝の裏や肘の裏などに、脂漏性皮膚炎が起こることはほとんどありません。

一方で、アトピーの場合は、関節部の症状が酷くなりやすいというところで見分けることが出来ますね。

また、アトピーの場合、皮脂の分泌量の多い場所は、あまり症状が酷くなりません。

アトピーの場合は、肌のバリア機能の低下により、アレルゲンに反応し炎症が起こってしまうため、乾燥しにくい部位はアトピーの症状が酷くなりにくいのです。

顔の場合も、鼻の周りは皮脂の分泌量が多いため、鼻の周りの症状が酷い場合は脂漏性皮膚炎ですが、鼻の周りは酷くないのに、乾燥しやすい頬の症状が酷い場合はアトピーだと見極めることが出来ます。

アトピーと脂漏性皮膚炎の治療の違い

アトピーと脂漏性皮膚炎は原因が異なるため、治療も全く異なります。

誤認したまま治療を行っていても、症状は改善されません。

アトピーの場合の治療は?

アトピーの場合の治療は、ステロイド外用薬を使用し、炎症を抑えます。

また、炎症が起こる原因となるアレルゲンを特定し、原因物質を避ける生活が求められます。

更に、炎症がおさまった後は、肌のバリア機能を高めるためのケアが必要です。

脂漏性皮膚炎の場合の治療は?

脂漏性皮膚炎の場合も、炎症を食い止めるためにステロイドが処方されることがありますが、ステロイドだけでは、いつまで経っても患部の症状は良くなりません。

脂漏性皮膚炎の場合は、炎症を引き起こす原因である増殖したマラセチア菌を死滅させ、増殖を食い止めなければいけません。

ステロイドで炎症を抑えると共に、マラセチア菌を死滅させるための抗真菌薬が必要となるのです。

更に炎症がおさまった後は皮脂の過剰分泌を防ぎ、マラセチア菌の増殖を防ぐ必要があります。

アトピーと脂漏性皮膚炎の治療後のケアは?

アトピーと脂漏性皮膚炎の治療は異なりますが、治療後に行うべきケアはほぼ同じなのです。

治療を正しく行い、アトピーの場合も脂漏性皮膚炎の場合も、その後のケアが必要です。

アトピーと脂漏性皮膚炎の治療後の同じケア

  • 正しい洗浄を

アトピーの場合も、脂漏性皮膚炎の場合も、肌の清潔を保つことは大切です。

しかし、洗浄方法を誤ると肌を乾燥させてしまいます。

アトピーの場合は肌のバリア機能を高め、アレルゲンの侵入を防ぐために、脂漏性皮膚炎の場合は「乾燥」による皮脂の過剰分泌を防ぐために、正しい洗浄が必要です。

肌を強く擦らず、正しい洗浄剤を選び、十分に泡立てて優しく洗います。

湯温度は約38度程度のぬるま湯で、流し残しの無いように洗浄します。

  • 正しい保湿ケアを

アトピーの場合も脂漏性皮膚炎の場合も正しい「保湿」ケアが必要です。

肌に十分な水分を与え、乾燥を防ぎ、肌の水分量を高め、肌のバリア機能を高める必要があります。

また、アトピーの場合も脂漏性皮膚炎の場合も、綺麗な肌を取り戻すために、肌のターンオーバーの乱れを改善する必要があるため、保湿ケアで十分な水分を与えなければいけません。

アトピーの場合も、脂漏性皮膚炎の場合も、肌の表面に油分を張り、水分の蒸発を防ぐ保湿ケアは意味が無いのです。

どちらも油分を与えるのではなく、肌に十分な水分を与えることが出来る保湿剤を使用しケアを行いましょう。

  • 規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣と質の高い十分な睡眠が必要です。

アトピーの場合も脂漏性皮膚炎の場合も、規則正しい生活と十分な睡眠で自律神経を整え、ホルモンバランスを整え、皮脂の分泌量を正常化する必要があります。

また、免疫力高め、刺激を受けにくい体、肌を作ることが大切です。

  • 食生活

アトピーの場合も脂漏性皮膚炎の場合も、野菜中心の「食事」がおすすめです。

ビタミン類を積極的に摂取し、肌の健康を整えます。

脂質や糖質、刺激物や添加物はトラブルの原因となるため、出来るだけ避けましょう。

  • 適度な運動

アトピーの場合も脂漏性皮膚炎の場合も、新陳代謝を高め。老廃物を正常に排出し、血行の巡りを促し、栄養素がしっかりと行き届く状態を作ります。

但し「運動」後の汗をしっかりと正しく処理する事も大切です。

アトピーの場合は・・・

アトピーの場合は、上記のケアに加え、特定のアレルゲンを避ける必要があります。

まとめ

  • 脂漏性皮膚炎とアトピーは原因が全く違う
  • 脂漏性皮膚炎は皮脂量の多い部分に起こりやすい、アトピーの場合は皮脂量の少ない部分に出やすい
  • 脂漏性皮膚炎とアトピーの治療は違うため正しい治療を
  • 脂漏性皮膚炎の場合も脂漏性皮膚炎の場合も治療後のケアが必要

脂漏性皮膚炎とアトピーは、根本的に原因が異なります。

正しい治療を受けることが大切です。

また、治療後はアトピーも脂漏性皮膚炎も再発しやすい皮膚炎です。

どちらも薬での治療後は正しいケアを続けましょう。

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