顔は脂漏性皮膚炎の原因となる皮脂の分泌を行う出口となる脂腺が多く分布する部位で発症しやすいのです。
しかし、顔の脂漏性皮膚炎の場合、脂漏性皮膚炎の原因となるカビ菌の増殖の要因を取り除けば、脂漏性皮膚炎を治すことができます。
脂漏性皮膚炎は皮膚科の薬で一時的に菌の増殖を食い止めても、根本的に皮脂の過剰分泌やカビ菌の影響を受けやすい肌の状態を改善しなければ何度も再発してしまい、完治とは言えません。
そこで顔に脂漏性皮膚炎が起こった時の正しい治療の進め方や正しいケアをご紹介し、脂漏性皮膚炎が再発せずしっかりと治す方法をご紹介します。
Contents
顔に脂漏性皮膚炎が出る原因は?
顔に脂漏性皮膚炎が出る原因は、脂腺というものが顔に多く、皮脂の分泌量が多いからです。
肌に存在する常在菌の中のカビ菌が皮脂をエサに異常増殖し、カビ菌の影響を受け、脂漏性皮膚炎が発症してしまうのです。
顔の脂漏性皮膚炎が治らない原因は?
顔の脂漏性皮膚炎は皮膚科の薬でカビ菌の抑制を止め、炎症を抑えても治りません。
一度は減少したカビ菌が何度も増殖し、何度も炎症を起こします。
脂漏性皮膚炎の原因菌を増殖させる要因がある限り、脂漏性皮膚炎は治らないのです。
食事による皮脂過剰分泌
食事による影響で、皮脂の分泌量が過剰になってしまっていることがあります。
糖質や脂質の摂取量が多かったり、運動不足や基礎代謝の低下により糖質や脂質の代謝量が少ないと、中性脂肪が増えます、
皮脂の主成分は中性脂肪であるため、糖質や脂質が原因で皮脂の量が過剰となり、脂漏性皮膚炎が引き起こる要因となるのです。
ホルモンバランスの異常
皮脂の分泌量はホルモンバランスが崩れると皮脂量も乱れます。
ホルモンバランスの乱れはストレスや睡眠不足、不規則な生活などが続き、引き起こってしまいます。
ホルモンバランスを整えることで、皮脂の過剰分泌を改善する必要があります。
免疫力の低下
免疫力が低下すると、脂漏性皮膚炎の原因となるカビ菌の影響をダイレクトに受け、脂漏性皮膚炎が起こりやすくなります。
適度な運動や十分な睡眠、腸内環境を整えるなどという方法で免疫力を高めましょう。
洗顔
洗顔が正しく行われていないと、
- 皮脂の洗い残し
- 皮脂の落としすぎによる過剰分泌
- 肌のバリア機能の低下
等が引き起こり、脂漏性皮膚炎発症の要因となってしまいます。
メイク
顔の脂漏性皮膚炎を治すためには、メイクをしないことが1番です。
しかし、メイクをしなければいけないという日常を送っていることが多く、メイクを落とす時に脂漏性皮膚炎発症の要因を作ってしまっています。
メイクを落とすクレンジングの際、必要な皮脂までもを落としてしまい、肌の乾燥を補うために皮脂が過剰分泌し、カビ菌のエサとなり脂漏性皮膚炎が発症します。
保湿ケア
顔の保湿ケアが十分に行われていないと、乾燥肌となり乾燥を補うために皮脂の過剰分泌が起こります。
保湿ケアに使用する保湿剤は、ワセリンはオイル系の保湿剤で保湿をしていても、脂漏性皮膚炎には意味が無く、肌を保護し水分の蒸発を抑制する保湿剤ではなく、肌に直接水分を与え、十分な潤いのある肌に改善する必要があります。
顔の脂漏性皮膚炎を治すための治療とケア
顔の脂漏性皮膚炎を治すためには、適切な治療を受けた上で、ケアも続けなければいけません。
治療を受けることも大切ですが、治療後のケアで脂漏性皮膚炎が引き起こる要因を取り除き、発症しにくい状態を作る必要があります。
まずは薬による治療を
まずは薬による治療を行います。
起きてしまった脂漏性皮膚炎の炎症をステロイド外用薬で抑え、異常に増殖したカビ菌を抗真菌薬で抑制し治療します。
皮膚科に受診し処方してもらいましょう。痒みが酷い時は抗ヒスタミン薬も処方してもらえます。
正しい洗顔を
薬での治療中もその後も続けるケアです。
正しい洗顔を行いましょう。
良く泡立てた洗顔料を手のひらで優しくなでるように洗います。
強く擦らず優しく洗ったら、丁寧に洗い流します。
洗顔後はタオルで肌を擦らずに優しく押さえつけるように水気を取ります。
擦らず優しく丁寧にが基本です。
そして尚良いのは、「洗顔料」を正しく選ぶことです。
肌のバリア機能を低下させない保湿効果が得られるものや肌の常在菌のバランスを整えてくれる効果のあるもの、肌に必要な皮脂は洗い落とさず、余分な皮脂だけを洗い流せる洗顔料などを選ぶと良いです。
メイク落としのクレンジングは?
クレンジングはできるだけ行わないほうが良いです。
そのため顔の脂漏性皮膚炎に良い「メイク」は、お湯で落とせるメイク用品を使用することです。
クレンジングをせずとも、洗顔だけでスルッと簡単に落ちるコスメを選びましょう。
また、目元などの洗顔では落としにくい部分のみ、ポイントリムーバーなどを使用し、丁寧に落としましょう。
保湿ケア
脂漏性皮膚炎に必要な保湿は肌に水分を与え、乾燥肌を改善できる保湿剤です。
皮膚科でも炎症がおさまると、「ワセリン」などの油分で肌の表面を保護し、肌の水分の蒸発を防いだり、外部の刺激から肌を守る作用のある保湿剤が処方されますが、あまり意味がありません。
肌を保護するのではなく、肌の水分量を十分に保ち、肌が乾燥せずバリア機能が高まるもので保湿ケアを行いましょう。
また、尚且つ脂漏性皮膚炎再発の予防のために、カビ菌などの悪玉菌が増殖できない状態を作る作用のある保湿剤だとより良いです。
その他生活習慣の改善
その他、
- ストレスを溜めない
- 十分な睡眠をとる
- 規則正しい生活リズムを続ける
- 栄養のバランスが整った食事
- 適度な運動
- 腸内環境を整える
- 免疫力を高めるをすることで、肌も体も脂漏性皮膚炎が起こりにくい状態を作ることが大切です。
まとめ
- 顔は脂漏性皮膚炎が起こりやすい
- 皮脂の影響によるカビ菌の増殖を食い止めるための薬物治療を皮膚科で受ける
- 皮脂の影響によるカビ菌の増殖を起こさないための改善を続けることが大切
顔の脂漏性皮膚炎は起こりやすく、しっかりと肌の状態や体の状態を改善しなければ、何度も「再発」してしまいます。
薬で治療を受けてからは、脂漏性皮膚炎が起こりにくい状態を作りましょう。
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