脂漏性皮膚炎の知識

脂漏性皮膚炎での皮膚科の選び方。どうしても治らない時は?

脂漏性皮膚炎と皮膚科1

脂漏性皮膚炎は家庭だけでのケアではなかなか治りません。重症化する前に皮膚科へ通うことが完治への近道です。

とはいえ、脂漏性皮膚炎は通院してもすぐに治るものではなく、重症化してしまうと何年も闘病することになってしまいます。事実、私も重症化してから通院を始めたため、発症から完治まで約6年かかりました。

なかなか治らないとお医者さんへ不信感を抱いたり、治療方針は本当にこれでいいのか、悩んでしまいますよね。

5,6件の皮膚科を転々とした私が、皮膚科の選び方や、どうしても治らない時の転院について悩んでいる方に知って欲しい事についてまとめました。

どこも治療方針はほぼ同じ。基本は先生とのフィーリングで選ぼう。

5,6件の皮膚科を転々して実感しましたが、どこの皮膚科も基本となる治療方針はほぼ同じです。つまり、ステロイド外用薬と抗真菌剤を主軸とした治療です。

それにプラスして食事指導があったり、ビタミン剤やヒルドイドローションの処方をしてくれたり、若干の差異があるくらいで、まったく違う治療法を勧める先生はいませんでした。

そのため、「先生との相性が良ければ、短期間で転々とする必要はないのでは?」というのが私の感想です。

治療方針は同じでも、女性医師であればメイクについてアドバイスして下さったり、最近の研究結果などから有益な情報を気さくに教えてくれる医師がいたり、個性様々です。

威圧的な先生も勿論いらっしゃいますし、まずはなんでも相談できる先生がいらっしゃいますね。

自分が通いやすい皮膚科に通えばよいのです。

皮膚科だけで脂漏性皮膚炎は治らない?!

脂漏性皮膚炎が治らないことを皮膚科の選び方が悪い、皮膚科の治療法が悪いと思っていること自体が間違いなのです。

脂漏性皮膚炎はセルフケアだけでも治りません。

自分自身で増えすぎてしまったマラセチア菌を死滅させ抑制することは難しく、悪化を防ぐためには出来るだけ早く皮膚科の抗真菌薬の力を借りて死滅、抑制する必要があります。

しかし、一方で皮膚科の薬だけに頼っていても、脂漏性皮膚炎は治らないのです。

脂漏性皮膚炎の原因が解決できていない

皮膚科で処方される抗真菌薬を使用すると、炎症の原因となるマラセチア菌の増殖を食い止めることができ、炎症を抑えるステロイドも併用するため、脂漏性皮膚炎の症状は鎮まります。

しかし、脂漏性皮膚炎の原因となるマラセチア菌が増殖した原因は、皮脂の過剰分泌です。

皮脂が過剰に分泌している肌さえあれば、皮膚の常在菌の一種であるマラセチア菌は、再度皮膚をエサとし増殖し、炎症を再発させます。

皮膚科の薬は一時的に菌を死滅させることは出来ますが、薬を塗り続け予防することはできません。

また、皮脂の過剰分泌を薬でコントロールする事も出来ないのです。

要は、皮膚科の協力で一度は脂漏性皮膚炎の原因を取り除き、炎症を鎮めることはできるものの、そこから再度マラセチア菌の増殖を防ぐための皮脂のコントロールや菌の影響を受けない肌を作ることは、患者側にゆだねられているのです。

皮膚科の薬は最後まで

しかし、自分で行うべきケアをする前に、マラセチア菌の死滅と炎症はしっかりと抑えておくことが大切です。

皮膚科から処方された薬は自己判断で中止せず、医師の指導を守り、最後までしっかりと塗布しましょう。

マラセチア菌はカビ菌であり、肌に根を張り深いところまで影響を与えてしまっている事もあります。

また、表面上炎症がおさまったように見えていても、おさまっていない事もあります。

正しく最後まで治療を行わないと、再発を繰り返したり、長期化してしまう原因となります。

皮膚科の薬は最後までしっかりと使用してから自分で行うべきケアに集中しましょう。

皮膚科治療後の脂漏性皮膚炎完治の為のケア

脂漏性皮膚炎は皮膚科の治療後、セルフケアにより、肌の状態を整える必要があります。

実は皮膚科でも、炎症によりダメージを受けた肌を改善するためにと、保湿剤が処方されるようになるのですが、この保湿剤も頼りにできません。注意が必要です。

皮膚科の保湿剤は脂漏性皮膚炎には不要?!

脂漏性皮膚炎の炎症がおさまると、保湿剤としてヒルドイドやワセリンなどが処方されます。

しかし、これらの保湿剤は、油分により肌の表面をカバーし、肌の蒸発を防いでくれる効果のある保湿剤なのです。

肌にも刺激が少なく赤ちゃんからでも使用できるものなのですが、脂漏性皮膚炎にとっては敵となる保湿剤です

まず、脂漏性皮膚炎の炎症により肌の水分量は限りなく0に近い状態です。

かなりひどい乾燥が起こっているのにも関わらず、水分を与えず油分で蓋をしても、肌が潤う事は無く、肌のバリア機能が高まることもなく、肌にとって無意味な保湿ケアとなります。

また、マラセチア菌は油分が大好きです。

油分の多い場所は、マラセチア菌の繁殖を助長します。

更に油分と肌の間が蒸れるとより湿気が多く、「カビ」菌であるマラセチア菌は繁殖しやすくなってしまうのです。

脂漏性皮膚炎への正しい保湿ケアは?

脂漏性皮膚炎の症状の1つ皮剥けにも状態が現れているように、肌が酷く乾燥し、肌のターンオーバーが正常よりも早く行われてしまっています。

未熟な肌がむき出しになり、刺激を受けて炎症が再発したり、何度も何度も皮膚がボロボロとむけ落ちて来てしまっているのです。

乾燥した肌には皮脂が補おうとし、皮脂の過剰分泌も起こり、脂漏性皮膚炎ガ再発しやすい肌状態です。

そこで保湿が必要なのですが、マラセチア菌が好む油分は避け、肌に直接水分を与え、十分に潤った状態にしてあげられる保湿剤が必要です。

脂漏性皮膚炎にとって有効な保湿剤を正しく選び、「保湿」ケアを行いましょう。

生活の改善で脂漏性皮膚炎を完治

皮膚科頼りでは治らない脂漏性皮膚炎を完治させ、予防し再発を防ぐためには、生活の改善により、マラセチア菌が増殖できず、菌の影響を受けない肌を作る必要があります。

そのためには、生活の改善により皮脂の過剰分泌を防ぎ、肌のバリア機能を高めることが大切です。

  • 食事・・・食事を見直しましょう。皮脂の過剰分泌は、食事により中性脂肪の元となる糖質や脂質を多く摂取してしまう事により促されます。またビタミン類の摂取により、皮脂の量を抑えたり、コントロールし正常に改善できるため、積極的に摂取しましょう。

糖質」や脂質を避け、野菜や魚、適度な肉類をバランス良く摂取することで、皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。

  • 正しい洗浄・・・肌の洗浄方法を誤ると、酷い乾燥や強い刺激を与え、皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまいます。

肌に刺激を与えず、洗浄力の強すぎない洗浄剤を正しく選び、肌を強く擦ったり、高温で洗ったりせず、肌を乾燥させずに清潔を保ちましょう。

  • 十分な睡眠・・・睡眠不足は自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れが生じる原因となります。皮脂の量や肌のターンオーバーを正常化するためには、質の高い睡眠を十分にとることが大切です。

 

  • 適度な運動・・・運動不足は脂質や糖質の消費量が少なく、皮脂の過剰分泌の原因となったり、血行不良を引き起こし、肌に必要な栄養素が行き届かず乾燥が改善されなかったりと、肌にトラブルを招く原因となります。適度な「運動」を日常生活の中に取り入れましょう。

まとめ

脂漏性皮膚炎は皮膚科なしでも治らず、皮膚科だけでも治りません。

どちらも脂漏性皮膚炎を治すためには必要なのです。

皮膚科に通っているのに、なかなか治らない、何度も再発するというような場合は、皮膚科の選び方が悪いのではなく、皮膚科に頼りすぎてしまっていることが考えられます。

炎症を出来るだけ早く食い止め、肌へのダメージを少なく完治するためには、皮膚科の薬を正しく使用し、一度マラセチア菌や炎症をリセットしましょう。

しかし、その後は自分の日常の中での正しいケアや生活習慣により、脂漏性皮膚炎になりにくい肌を作ることが大切ですね。