乳児湿疹の知識

乳児湿疹ととびひの関係性知って予防する4つのステップ

予防

赤ちゃんは、生後1,2か月から顔に湿疹ができ始めることが一般的です。

それを乳児湿疹と呼び、だいたい生後3.4か月には自宅のケアや病院から出る薬でよくなることが多いです。

ですが、そのまま酷くなってしまい、湿疹がとびひして顔や身体全体に広がってしまう場合があります。

そういう場合はとびひになるきっかけになった湿疹に他の原因が考えられますので、病院へいきましょう。

ですが、まずはとびひとは何かを知り、病院へいくタイミングを知りましょう。

また、とびひへの正しいケアや予防法をご紹介します。

とびひとは

黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌や、溶連菌などの細菌が、虫刺されやあせもを掻いたり怪我をしてできた傷に感染して全身に広がる皮膚病です。

正式には【伝染性膿かしん】とも言います。

飛び火のようにあっという間に全身にひろがることから【とびひ】

と呼ばれるようになりました。

自分の体の様々な部位、他人にも移るものなので注意が必要です。

黄色ブドウ球菌とは

人間の鼻の穴、のど、皮膚に存在している常在菌です。

誰でも持っている菌なのです。

ですが、健康な皮膚にブドウ球菌がついても問題はありません。

とびひの原因は?

あせもや虫刺され、アトピー性皮膚炎など、乳児湿疹と呼ばれる湿疹を掻きすぎて傷口から細菌が入った時にかゆみをともなう水疱ができます。

  • 虫さされ
  • あせも
  • 皮脂の詰まりによる湿疹
  • 乾燥による湿疹
  • 擦り傷
  • 鼻水
  • 中耳炎の耳垂れ

乳児のとびひはこれが原因になることがほとんどです。

湿疹のかゆみに加え、細菌が繁殖するとより強いかゆみを感じます。

この細菌とは黄色ブドウ球菌といい、その菌は人間の様々な場所にある常在菌です。

普段は何も悪さをしない菌ですが、抵抗力の弱った身体の場合や傷口などに入り込むと悪さをしてしまうのです。

無意識にかきむしってしまうことでまた皮膚が傷つき細菌が繁殖しやすい環境を作ります。

掻いてやぶってしまった水疱から出たとびひの汁には、その細菌がたくさんいます。

とびひを掻いた手で他の場所を触ると、他の皮膚へ次々と広がっていってしまうのです。

潜伏期間は2日から10日だと言われていますが、あっという間に広がります。

とびひの症状は?

主な症状は

  • みずぶくれ
  • ただれ
  • 化膿
  • かさぶた

大きさも様々で、そこに強いかゆみがともないます。

そのかゆみを抑えることは大変で、無意識に掻いてしまいます。するとその水疱がやぶけ中から水のようなにごった液体が出てきます。

それが全身に広がっていってしまうのです。

乳児湿疹だと思って放っておくと、どんどんと広がりジュクジュクして皮膚は酷い状態になってしまいます。

受診のタイミングは

とびひの症状が見られたら、すぐに病院へ行くべきです。

悪化の原因は「かゆみ」です。

かゆみをどうにかしない限り悪化し続けるでしょう。

また増えすぎた黄色ブドウ球菌もなんとかしなければいけません。

稀に悪化の進行スピードがものすごく早く、症状が全身に出ると、SSSSという病気や髄膜炎などが起こる可能性もあり危険です。

速やかに受診しましょう。

小児科?皮膚科?

皮膚の慢性的な疾患があり、かかりつけの皮膚科がある場合は皮膚科へ。

特に皮膚科に通ったことが無いという場合はかかりつけの小児科でよいです。

市販薬で治るの?

飛び火を市販薬で治すのは難しいです。

かゆみ止めで一時的にかゆみを抑え、悪化をとどめることはできたとしても、完治は難しいのです。

とびひの原因菌を死滅させるための抗生物質の飲み薬や塗り薬、かゆみを抑えるための抗ヒスタミン薬などを病院で処方してもらうことで完治は確実となります。

とびひになったら気を付けること

とびひとなり病院で薬をもらってからも自宅で気を付けなければいけないことがあります。

処方された薬をしっかりと塗る、服用するはもちろんですね。

お風呂

とびひの症状がジュクジュクしているときは、湯船に入るのは避け、シャワーだけにします。

とびひの悪化、また他者への感染の原因となります。

ボディーソープは使用しますが、よく泡立てて患部を優しく洗いましょう。

お風呂上り

お風呂上りは肌触りの良いタオルで擦らずに優しく水気をしっかりととります。

肌に水気が完全になくなった状態で処方された塗り薬をぬります。

ガーゼを張っておくようにと医師から指示があった場合はガーゼもすぐに付けます。

ちなみにタオルは共用しないでください。

とびひが移ります。

とびひを防ぐ予防ケア方法

保湿ケア

とびひはとにかく早期治療が大切です。

病院へ受診する前に行うと治る可能性のあるセルフケアです。

汗をかいたままにしない

こまめにシャワーをし、顔は石鹸で洗う

夏場はとくにとびひにかかりやすい時期です。

あせもがとびひの原因となります。

汗をかいたら肌着を変えるなどして、赤ちゃんの肌を清潔に保ってください

湿疹の治療をきちんと行う

病院へ行き、湿疹の原因を知ることです。

それが乳児湿疹の場合と、アトピー性皮膚炎の場合では治療の方法が違います。根本の原因を知り治療すれば、きっかけがなくなりとびひを繰り返すことはなくなるはずです。

虫刺され・汗疹は早めの完治

虫刺されや汗疹は市販の薬や自宅のケアで早めに完治させれば、かきむしってとびひになる前に防げます。

爪は短く

外で遊んだ後の手洗いを徹底し、赤ちゃんの爪を短く切ってあげることも大事です。かきむしった時爪が長いと深い傷になってしまいます。

深い傷になると治りも遅くなってしまいます。

まとめ

 乳児湿疹はどんな赤ちゃんにも起こる症状です。

湿疹を治療していくうえで、酷い湿疹からとびひになってしまうことも多いと思います。

とびひになる乳児湿疹の時点でしっかりと治すケアを行いましょう。

そして、とびひは大人にも感染しますので、赤ちゃんの幹部に触った時は綺麗にあらい、とびひが酷い症状の場合は直接患部に触らないようにしたほうがいいでね。

とびひは、梅雨時期から夏にかけて子供の間で流行しやすくなるので、上にお子さんがいる場合は幼稚園や保育園でうつってしまうことがあることも知っておきましょう。

とびひはしっかりと治療すれば完治します。

ただ、感染力があることと、免疫力が弱まっているとすぐに全身に広がってしまうため、まずは湿疹ができないようにし、予防し、起きてしまったら速やかに受診しましょう。