アトピーの治し方

ステロイド薬ってどんな薬?アトピーで使われる5つのステロイド!

アトピーとステロイド1

アトピー治療に用いられるステロイド。

ステロイドでの効果は得られるものの、ステロイドを使用することで起こる副作用が怖いという理由で避け、アトピーを悪化させてしまっていることがあります。

アトピーを改善するための方法はたくさんありますが、まずは炎症を抑えることが大切で、そのためにはステロイドが欠かせません。

アトピーの最善薬なのです。

しかし、恐れられているように、ステロイドの使用方法を誤ると、ひどい副作用に見舞われたり、リバウンドと呼ばれる状態に見舞われ、ステロイドを辞められないというような状況に陥ってしまいます。

そこで、アトピーをしっかりと完治するためのステロイドとの正しい付き合い方についてご紹介しますね。

アトピーに用いられるステロイドとは?

アトピーの治療に用いられるステロイドについて詳しく知りましょう。

ステロイドの効果

ステロイドで得られる効果は抗炎症作用、かゆみの抑制、免疫抑制によるアレルギー反応の抑制です。

アトピーによる炎症を食い止め、かゆみを抑え、アトピーの症状が起こらないようにするために最も効果を与え、症状を抑えてくれる薬です。

ステロイドの種類

ステロイドには強度があり、5つの種類に分かれます。

  • Ⅰ群ストロンゲスト【最強】・・・デルモベートやダイアコートなど
  • Ⅱ群ベリーストロング【より強い】・・・アンテベート、マイザーなど
  • Ⅲ群ストロング【強い】・・・リンデロンV、ボアラなど
  • Ⅳ群マイルド【穏やか】・・・リドメックスやロコイドなど
  • Ⅴ群ウォーク【弱い】・・・単剤では存在していません。

炎症の具合に応じて処方される薬の強度が変わったり、顔や皮膚の薄い部分にはマイルド【穏やか】な薬が処方されます。

また、小児の皮膚の薄い症状に対してもマイルドに値するステロイドが処方されています。

更に形状も外用薬と内服薬、注射の3つがあります。

ステロイドの副作用について

高い効果を発揮し、アトピーの症状を抑えてくれる薬ですが、副作用もあります。

皮膚の菲薄化と毛細血管拡張

ステロイドを使用することで、アレルギー反応が抑制されるのですが、それと共に、皮膚の細胞の増生も抑えられてしまいます。

そのため、皮膚の細胞の増殖が抑制されたことで皮膚が薄くなり(菲薄化)、毛細血管が浮き上がり(毛細血管拡張)、肌が赤みを帯びたように見える副作用が起こる場合があります。

主に頬や前胸部、肘や指先などにこの副作用が起こりやすい傾向があります。

カンジタ・ヘルペス・感染症など

ステロイドを使用することで、免疫機能が抑制されるため、アレルギー反応も起こりにくくなりますが、免疫力が低下するため、感染症に弱くなってしまうことがあるのです。

また、副作用により既にヘルペスやカンジタ、その他感染症に罹ってしまっているのにも関わらず、ステロイドの使用を続けてしまうと、症状は更に悪化してしまいます。

その他副作用

他にも、皮膚萎縮・乾皮症・酒さ様皮膚炎・紫斑・色素以上・多毛・ざ瘡などという副作用が、ステロイドの免疫抑制作用により、引き起こる可能性があります。

副作用についての誤解

しかし、副作用が起こる可能性があるというのは事実なのですが、正しく適切な使用を行うことで、副作用が起こることなく安全に使用できる薬なのです。

使ったからといって必ずこれらの副作用が起こるというものではなく、あくまでも使用方法を誤るとこのような副作用が起こるというものなのです。

また、ステロイドを使用することで起こると思われている副作用の中には間違った情報が独り歩きしてしまっている部分もあります。

ステロイドを使用すると黒ずむ?皮膚が硬くなる?

ステロイド外用薬を使用していると、患部が黒ずんだりカサカサとして硬くなるなどという事があり、副作用だと思われていることが多いのですが誤解です。

ステロイドを使用することで、たしかに皮膚のかゆみがおさまり、カサカサしてきて黒ずんできます。

しかし、それは完治ではなく、皮膚の中でまだ炎症がくすぶっている状態なのです。

そのため、カサカサしてきたり、黒ずんでもステロイドの使用を続けることで、皮膚は徐々に柔らかく、黒ずみのない皮膚へと戻るのです。

逆にステロイドを恐れ、炎症を放置したり、掻いたりという行為が、皮膚を傷つけ、メラニン色素の分泌を促し、色素沈着が引き起こってしまいます。

ステロイドが蓄積?

ステロイドを使用することで、ステロイドに成分が皮膚に染み込み蓄積されるという情報がありますが、誤解です。

ステロイドを肌に塗ると、8割が1、2時間で皮膚に吸収されます。吸収された効果を発揮したのち、3日ほどかけて血液中へと以降し、ステロイドは消滅するのです。

沈着や蓄積を恐れ、適切な量を塗らないと、症状は治まりませんし、症状が悪化してしまう原因となります。

また、妊娠中への胎児への影響や母乳への影響もほぼ無いです。

顔に塗ると緑内障になる?

顔にステロイドを塗る場合、アトピーの症状が出やすい目の周りにステロイドを塗ると白内障になるという情報がありますが誤解です。

マイルドに分類され、主に顔に処方されるステロイドは目のぎりぎりのところまで塗っても、問題なく使用できます。

もちろんそれ以上強いステロイドを使用する場合には注意が必要ですが、よく顔に処方される穏やかなステロイドは問題なく使用できます。

ステロイドの正しい塗り方

ステロイドは、正しく使用すれば、副作用なく安全に使用することができます。

正しく使用しましょう。

ステロイドの正しい塗り方

ステロイドの塗り方としては、1FTUと称されている塗り方が良いです。

チューブ型のステロイド外用薬の場合、大人の人差し指の先端から第一関節まで出した量を、大人の手のひら2枚分に塗り広げるという塗り方です。

肌に擦り込むように塗るのではなく、優しく表面に塗り広げていく塗り方でOKです。

ステロイド外用薬の塗布回数

塗布回数に関しては、主治医の指導に従います。

一般的には1日に2回から3回ほど塗り、症状が良くなるにつれ減らしていくという形になります。

炎症が終わってからも塗り続ける

炎症が酷い時にステロイドを使用し、炎症がおさまったステロイドを即座に辞めるという方法をとっていると、炎症が皮膚に残っている状態であるため、何度もアトピーが再発してまう原因となります。

炎症がおさまってらも、塗布する回数は減るものの、健康的な肌に完全に戻るまでは塗り続けましょう。

但しステロイド外用薬の連続使用は危険です。

使用期間について医師と相談し守りましょう。

連続使用を防ぐために、プロトピック軟膏という薬が使用されることがあります。

ステロイドを辞める!リバウンドについて

ステロイドを急に辞める事により、リバウンドと呼ばれる症状に見舞われることがあります。

医師の中にはリバウンドは無いという意見もありますが、実際にステロイドを辞めた途端酷い湿疹に見舞われたなどというリバウンドと呼ばれる状態に見舞われることがあります。

なぜリバウンドが起こるのか。

それは急にステロイドをやめ、ケアを辞めてしまっているというところにあります。

ステロイドを辞めるときは、急に辞めるのではなく、徐々に薬の塗布量を減らしていくことで、負担なくステロイドを辞めることができます。

ステロイド外用薬を減らしていく代わりに、行い始めるべきことが保湿です。

保湿剤とステロイドはどっちが先?

アトピーの炎症が落ち着き、ステロイドの量を減らしていく過程で、保湿を始めます。

この時、保湿剤を先に塗るべきか、ステロイドが先かと迷いますね。

正解はステロイドが先で後に保湿剤です。

ステロイドの上から保湿剤を塗り、ステロイドが薄く伸ばされていく形が理想的です。

また、ステロイド外用薬の長期連続使用を避けるために、この時期はステロイドではなく、プロトピック軟膏が使用される場合が多いです。

ステロイドを辞めた後に大切なこと

ステロイドの量を徐々に減らしていく過程で保湿が必要なのは、アトピーの症状をぶり返さないために、肌のバリア機能高めていく必要があるからです。

肌のバリア機能を高める保湿はいつまでも続けましょう。

また、肌のバリア機能を高めるだけではなく、肌への刺激となり、アトピーの原因となるものを避けて生活することも大切です。

まとめ

  • ステロイドはアトピーの最善薬
  • ステロイドは副作用があるが、正しく使用すれば安全に使用できる
  • ステロイドの辞め方も大切
  • ステロイドを辞めた後のケアや予防も大事

アトピーを改善するために、無くてはならないステロイドですが、使用方法を誤ると、副作用が起こります。

但し正しく使用すれば、安全に効果を得ることができます。

紙一重ですね。医師に決められた分量や使用期間を守り、自己判断での使用はやめましょう。

また、ステロイドを辞めた後の予防も大切ですね。