アトピーの掻き壊しを治すには湿潤治療がいい!?そのワケと効果は!?

アトピーの炎症に伴う強いかゆみ。我慢できずに掻いてしまい、掻き壊しを作ってしまうと、その傷はなかなか治りません。

私もアトピーの炎症がひどい時は、掻いては掻き壊しを作り、治りかけてはまた掻き壊してしまうという、悪循環にハマっていました。

掻き壊してしまえば見た目も悪く、痛みや治るまでの時間が憂うつだと分かっているのに、我慢ができず繰り返す、寝ている間に掻きむしっていることもしょっちゅうでした。

アトピーの掻き壊しは、アトピーを治したい人にとってはかなりマイナスな状態です。

なぜなら、掻き壊しがある状態では、アトピーの根本的な治療を始めることすらできないからです。

もし今、掻き壊しで悩んでいるのなら、いち早く掻き壊しを治してしまった方が良いのは言うまでもありません。

アトピーの掻き壊しは、正しい方法でしっかり治療すればきれいに治すことができます。しかも、深い傷でなければ、ステロイドや薬に頼らなくても治すことができます。

ここでは、アトピーの掻き壊しを早く治したいあなたへ、効果的な治療法をご紹介したいと思います。

アトピーの掻き壊しはマイナスの状態

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アトピーの掻き壊しは、いかに早く治すかが重要になります。掻き壊しをそのままにしていると、細菌が侵入して他の肌トラブルを起こす可能性があります。

また、ダニやハウスダストなどにアレルギー反応が出れば、炎症を起こしてアトピーが悪化してしまいます。

そうならないためにも、掻き壊しは放置せず、しっかり治療していきましょう。

深い傷はステロイドで治療を

掻き壊しの傷が深い場合は、ステロイドを使って傷を治してしまいましょう。

脱ステを推奨している皮膚科医でも、まずはステロイドで掻き壊しの傷を治してから、脱ステを始めることが多いです。

冒頭でも言ったように、アトピーの掻き壊しがある状態はアトピーにとってマイナスの状態、アトピーの根本的治療以前の問題だということです。

掻き壊しは自然治癒で治す!まずは悪循環を断ち切るべし

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掻き壊しを作らないためには、かゆみを我慢すればよいのですが、それもなかなか難しい話ですよね。寝ている間に掻きむしってしまうこともありますし。

昔、私のアトピーがひどかった頃に、かゆくてかゆくてどうしようもない時があり、なぜこんな辛い思いをしなければならないんだ!と、自暴自棄になった時がありました。

その時、ストレスが限界に達したのか、何かが自分の中で爆発して、苛立ちと悲しみが混ざり合ったような感情がお腹の底からすごい勢いで湧き上がってきたんです。

それで私が何をしたかと言うと、かゆいところを気が済むまで掻きました。「もうどうにでもなれ!」という感じでした。

血も出たし、痛かったし、悲しかったし、「何やってるんだろう」とも思ったけど、どこかすっきりもしていたような。でも、肌はボロボロです。

そうなると、仕方なくまた傷を治すための治療をしますよね。そして、治りかけてくるとまたかゆいんです。

本当に、辛すぎるけどその繰り返しです。だからこそ、早いタイミングでこの悪循環を断ち切るべきだと思うんです。

傷を乾燥させるのは昔の話

掻き壊しの傷を治すために、本来、人間が持っている自然治癒力で傷を治すことができれば理想的です。

私がかゆくて感情を爆発させていたのは昔のことで、そのころはステロイド治療と保湿くらいしか知識がありませんでした。

そして、傷は乾燥させてかさぶたにして治すというのが当たり前の時代です。

でも、今はそれとは逆の傷口を湿らせた状態で治療する『湿潤治療』が主流になっています。

アトピーの掻き壊しにも有効な湿潤治療とは

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湿潤治療とは字の通り、傷口を湿らせて潤いをキープした状態で、本来人が持っている治癒力で傷を治す方法のことですが、聞いたことはありますか?他にも、

  • 潤湿療法
  • モイストヒーリング
  • モイストケア
  • ラップ療法

など、色んな呼び方があります。これは、アトピーの掻き壊しだけでなく、転んでできた擦り傷なんかにも有効です。

湿潤治療は傷口を治すのではなく、皮膚を育てる(培養する)という捉え方が正しい認識かもしれません。

皮膚を培養するために必要なこと

健康な皮膚を育てるには次のことが必要です。

  • 新しい細胞が作られるよう促す
  • 新しい細胞を死なせない
  • 新しい細胞を良好な状態で保持する

そしてこれらに必要なのが、潤いのある環境なんです。

掻き壊しを治すためにはリンパ液を味方につける!

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湿潤治療で重要な役割をするのは、掻き壊しの傷口から出ているリンパ液です。リンパ液は、

  • 傷口を塞ぐ
  • 死んだ細胞を排除する

などの働きをしてくれます。なので、リンパ液は拭き取ったりせず、リンパ液の持つ性質を保たなければなりません。

そのためには、傷口を水道水できれいに洗って、その後消毒はせず、乾燥もさせないことが潤湿治療の基本となります。

もし、消毒したり、乾燥させたりすると、リンパ液の働きは期待できません。そうすると、さっき話した、新しい皮膚を育てることができなくなってしまいます。

湿潤治療3つのメリット

湿潤治療には3つのメリットがあります。

  • 被覆材が傷口を守ってくれる

被覆材は、傷口が空気に触れない状態を作り、傷口を乾燥や紫外線など、外の刺激からも守ってくれる機能があります。

  • 不要な体液をため込まない

皮膚の外に出せず老廃物となった体液を、皮膚を通して排出するには皮膚に負担がかかりますが、潤湿環境であれば自然と不要な体液が外に流れていきます。

  • 死んだ皮膚を排除してくれる

アトピーの掻き壊しなどで死んだ細胞を、リンパ液に含まれる成分が排除してくれます。

掻き壊しを治す!湿潤治療の準備は簡単にできる

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では、湿潤治療の方法をご紹介します。白色ワセリンとラップでできる、とても簡単な方法です。

テレビでも紹介されたことがある治療法ですが、初めて見た時は「ええ?これで傷が治るの!?」と驚きました。

でも、消毒してかさぶたを作って治すよりも、早く、きれいに、しかも薬を使わず治る方法なので試す価値ありですよね!

湿潤治療に用意するもの

  • 白色ワセリン
  • ラップ
  • ガーゼ
  • サポーターなど固定するもの

ラップは、被覆材として使います。家庭用のキッチンにあるラップでOKです。

ワセリンはラップで肌が痛まないように、保護する役目があるのと、潤湿環境を維持するために使います。

ガーゼはラップの上から被せます。ラップの脇からワセリンがはみ出てきたり、溢れたリンパ液が染み出してくることもあるので、ガーゼがあるとそれらを吸い取り、洋服が汚れずに済みます。

サポーターは、ラップを固定するためです。胴体や顔なんかだと、サポーターは無理なので、包帯やテープで対応してください。

湿潤治療の方法とポイント

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湿潤治療の順序はこちらです。

  • 傷口を水道水で洗う
  • 白色ワセリンを掻き壊し部分に塗る
  • 傷口にラップを被せる
  • ラップの上にガーゼを被せる
  • サポーターなどでラップとガーゼを固定する

そして翌日には、ガーゼとラップを剥がして、また1からやり直してください。

すごく簡単ですよね。私はこの湿潤治療を、アトピー持ちの息子の掻き壊しを治すために試したことがあるのですが、驚くほど早く傷を治すことができました。

小さな傷だったことと、子供なので新陳代謝が活発だという点もあったと思いますが、それでも本当に早かったです!

ポイントとしては、ラップを薄く伸ばすことです。ラップがグチャグチャだったり、少しでも角が立っているとやはり傷が痛み、違和感もあります。

ラップも、ものによって固いタイプと柔らかいタイプのものがあるので、柔らかいラップがいいですね。

私の使用した感じだと、安いラップの方がふにゃふにゃしていて、掻き壊しを治す治療にはおすすめです。

最後に

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ここでご紹介した湿潤治療は、アトピーの掻き壊しを治すのにはもちろん有効ですし、擦り傷や火傷など、幅広く活用できます。

でも、湿潤治療を行ってはいけない傷もあるので注意してくださいね。

湿潤治療をしてはいけない傷

  • 深い刺し傷
  • 動物に噛まれた傷
  • 断面がギザギザの傷

冒頭でも言ったように、アトピーの掻き壊しであっても深い傷ならば、ステロイドなどによる治療が必要です。

潤湿治療は、本来、病院に行く必要のない、擦り傷程度の治療法だと思うので、それ以外の傷なら自己判断は禁物です!

アトピーの掻き壊しでも、湿潤治療がうまくいかなければ、いちど病院で相談してみてくださいね。

まとめ

  • アトピーの掻き壊しの放置はNG!
  • 掻き壊しの傷が深ければステロイド治療を!
  • 軽度の傷なら湿潤治療がおすすめ
  • 湿潤治療は傷を早く、きれいに、自然治癒力で治すことができる
  • 方法はとても簡単
  • 湿潤治療ができない傷もある

アトピーの人にとって、掻き壊しは避けて通れないことです。でも、この湿潤治療を正しく行えば、掻き壊しを治せる可能性があります。

材料も安く、簡単に手に入るので、範囲の広い傷にも対応できるのが嬉しいですよね。試す価値は十分あると思います。

自然治癒力で傷をきれいに治すことができたら、私も含め、アトピーの人にとっては自信にも繋がるような気がして、なんだか嬉しくなりませんか?

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