アトピーの治し方

アトピーにプロトピック軟膏は危険?正しい使用方法や使用上の注意点

アトピーとプロトピック軟膏1

アトピーにプロトピック軟膏が処方されることがあるのですが、使用上プロトピックに関する注意すべき情報があります。

プロトピック軟膏はアトピーに使用しても良いのか、危険性はないのか、様々な不安があります。

そこでアトピーへのプロトピック軟膏の使用について詳しくご紹介していきます。

プロトピック軟膏とは?

プロトピック軟膏は、商品名であり、実際の名前はタクロリムス軟膏というお薬です。

しかし、プロトピック軟膏と呼ばれることが多く、知名度も高いため、今回はプロトピック軟膏という記載となります。

プロトピック軟膏は日本をさきがけとし、16歳以上のアトピーに対して使用されるようになった薬です。

その後、小児(2歳~15歳)にも使用されるようになりました。

免疫抑制作用があり、アトピーの原因となる過剰な免疫反応を抑制し、炎症を引き起こさないようにするという効果を発揮します。

ステロイドとプロトピック軟膏の違いは?

主にアトピーの治療薬として処方されることの多いステロイド外用薬とプロトピック軟膏に違いがあるのかという事についてです。

比べてみると、ステロイドには皮膚萎縮や多毛、血管拡張などという副作用があります。

一方でプロトピック軟膏には上記のような副作用がありません。

プロトピック軟膏は危険?!

プロトピック軟膏を小児用として使用できるようになった際、以下のような説明を使用する小児の保護者に伝えなければいけないと義務付けられたことがあるのです。

  • マウス実験においてプロトピック軟膏を長期使用する事により、血中の高い濃度が続いたことで、リンパ腫というガンの増加があった。
  • 海外においてプロトピック軟膏を使用したことによるリンパ腫や皮膚がんの報告があるということ。

です。

しかし、誤解をしてはいけないのは、

  • 日本ではリンパ腫や皮膚がん等が発生したという報告はないということ。
  • 使用上のルールに基づいて適切に使用すれば、血中の高い濃度が続く可能性は極めて低いということ。
  • マウス実験によりリンパ腫の発生が見られたものの、マウスは普通に飼っていたとしても、20%は悪性リンパ腫が自然発生する。
  • マウスへの2年間の塗布で皮膚がんの発生やその他の皮膚異常は見られなかったということです。(マウスの2年間は人間の一生ほどに値する)

説明しなければならない事実を公表したことで、詳しい実態を知らぬまま大々的に取り上げたメディアによる誤情報とも言える情報が拡散され、プロトピック軟膏は発がん性のある薬だ!というイメージが付いた薬ですが、使用上正しく使用すれば、ステロイドより副作用のない薬だというわけです。

また、日本のみならずEU、アジアなどの数十か国でも承認され、使用されている薬です。

プロトピック軟膏の種類

プロピック軟膏にはプロトピック軟膏0.01%という成人用と、プロトピック軟膏0.03%という小児用があります。

成人のほうは強力で小児用は中度となります。

成人の場合は1回5グラムまでの使用可能で、小児用の場合は年齢や体重に応じた厳密な使用量が決められています。

プロトピック軟膏が赤みやほてりを引き起こす?!

プロトピック軟膏は炎症が起きている部分に使用すると、赤みやほてり、かゆみを引き起こします。

炎症の度合いに比例するように起こるため、炎症が酷ければ酷いほど酷く起こります。

そのため、プロトピック軟膏を使用する前に、ステロイド外用薬で炎症を抑えてから使用するという方法が最善の方法です。

しかし、ステロイドよりも副作用が少ないという利点などから、ステロイド外用薬を避け、炎症が起こっている状態でプロトピック軟膏を使用してしまうことが多く、プロトピック軟膏による赤みやかゆみなどを懸念し、使用を拒まれることがあります。

ステロイド軟膏とプロトピック軟膏は混ぜて使用することはできないという事も知っておきたい情報です。

あくまでもステロイド外用薬のみで炎症をおさえてからプロトピック軟膏を使用するという方法となります。

プロピック軟膏が赤みやほてり、かゆみを引き起こしている訳ではなく、そのような症状が見られた場合は、使用すべきタイミングではないのです。

プロピック軟膏を使用する際の注意点

決まり事の多い薬で、少々面倒に感じるかもしれませんが、安全に使用するために注意してください。

  • 単純塗布指で薬を取り皮膚に薬を塗る方法で使用する。
  • 密封法は禁止

薬を塗った後に被覆材(ラップなど)で包むような行為は行わない。

  • 1日の使用は2回まで

1日2回以上の塗布禁止。また1回あたり使用する料は5グラムまで。

  • 1回使用後は1~2時間は時間を空けて使用する

(プロトピックの発がん性物質の血中濃度の一定数を超えないために必ず守る)

  • 小児への使用は年齢と体重に基づいた適量を守る

(成人用を小児に使用するのは禁止)

  • 炎症が起きている部分には使用しない。
  • 妊娠中は使用できない。
  • アトピーから発展した感染症への使用は不可

プロトピック軟膏の正しい使用方法

ではプロピック軟膏の正しい使用方法についてです。

プロトピック軟膏は寝る前や入浴前に塗るのは避けましょう。

正しい塗り方

正しい塗り方としては、外用薬に用いられることが多い、ワンフィンガーチップユニットに従って塗ると良いです。

ワンフィンガーチップユニットとは、チューブに薬が入っている場合、大人の人差し指の第一関節まで薬を出した量(約0.5g)を大人の手のひら2つ分に塗り広げるという方法です。

容器に入っている場合は、1円玉大で大人の手のひら2枚分に塗り広げることが出来るという事になります。

傷口や炎症が起きている部分、粘膜は避けて塗りましょう。

塗った後は・・・

プロトピック軟膏を塗った後は紫外線を避けましょう。

日常生活で受ける紫外線程度であればよいのですが、強い紫外線は避けましょう。

プロトピック軟膏の副作用

ステロイドよりは副作用が少ないと認められているものの、副作用が現れることがあります。

熱感・痛み・そう痒感が起こることがあります。

適切な使用を続けることで大体3~4日ほどで治まります。

長い場合は1週間ほど治まるまでかかります。

それ以上経っても治まらないという場合は、炎症が強く使用できない、又は薬を塗る事による接触性皮膚炎が引き起こっている場合があります。

使用を注意するか、ステロイドを使用したのちプロトピック軟膏を使用しましょう。

まとめ

  • プロトピック軟膏は正しく使用すれば安全
  • 成人用と小児用の取り扱いに注意
  • 使用上の注意をしっかりと守る

危険性が重視された薬ですが、正しく使用することで、アトピー改善の効果もあり安全な薬です。

使用方法はしっかりと守りましょう。

※2年以上の連続使用について、免疫機能が抑制されるため、感染症などのリスクは高まらないのかということについては調査がまだされていません。