アトピーの治し方

アトピーで殺菌をしても炎症は繰り返す!?完治しないそのわけは!?

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アトピーの炎症部分を消毒、殺菌する対処法があります。

消毒療法と呼ばれていますが、その目的は、患部に繁殖している菌を殺菌すること。

アトピーの人の皮膚には、悪玉菌である黄色ブドウ球菌が増殖していてアトピーを悪化させていたり、黄色ブドウ球菌が原因でアトピーが発症するとも言われています。

消毒殺菌すると、確かにかゆみが緩和されることも多いのですが、この方法は本当に効果的な方法なのか、デメリットはないのかをまとめました。

ちなみに、私も消毒、殺菌を試したことがありますが、やり方がイマイチだったのかあまりの痛みに挫けて、長続きはしませんでした。

かゆみから解放された安堵感は確かにあったのですが、痛いのは苦手です。

肌にはたくさんの常在菌が存在している

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私たちの肌は、表面側から、

  • 表皮
  • 真皮
  • 皮下組織

という層になっています。

その表面には様々な細菌が存在しています。大きく3つに分けると、

  • 良い働きをする善玉菌
  • 悪い働きをする悪玉菌
  • 状況によって善や悪に加勢する日和見菌

です。

日和見菌は、善玉菌が強い時は善玉菌に、悪玉菌が強い時には悪玉菌の味方をします。

これらの細菌は、常に皮膚にいる常在菌で、健康な肌の人の場合、それぞれのコロニーを持ちながらバランスよく存在しています。

常在菌とアトピーの関係性

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皮膚の常在菌はかなり多くの種類がいるのですが、代表的な菌は次のような特徴があります。

黄色ブドウ球菌(悪玉菌)

アトピーの人の皮膚には絶対的に存在している黄色ブドウ球菌。

数年前には、この黄色ブドウ球菌がアトピーの炎症を誘引しているという説が発表されました。

そして、かゆみの元となるスーパー抗原を出しているのが黄色ブドウ球菌です。

黄色ブドウ球菌はアルカリ性の肌を好みますが、普段は善玉菌である表皮ブドウ球菌の働きで肌は弱酸性に保たれているので、黄色ブドウ球菌も悪さをせずにバランスを保っています。

何らかの理由で表皮ブドウ球菌が減少すると、肌はアルカリ性に傾いてしまい、黄色ブドウ球菌が繁殖し始めるんですね。

表皮ブドウ球菌(善玉菌)

表皮ブドウ球菌は潤いであるグリセリンや、肌を弱酸性に保つための脂肪酸を作り出します。

また、黄色ブドウ球菌を倒すためのペプチドも作っているんです。

そんな表皮ブドウ球菌のエサは、汗や皮脂です。表皮ブドウ球菌のエサがないと、肌の保湿が保たれない状態になってしまいます。

アクネ菌(日和見菌)

アクネ菌も肌を弱酸性に保つ働きをしています。

毛穴の皮脂をエサにして脂肪酸を作り出しています。

ただし、皮脂が増えすぎてしまうとアクネ菌のバランスも崩れ、悪い働きをするようになります。毛穴を詰まらせてニキビを作るんですね。

これらを代表とする、様々な菌がバランスよく存在することが肌にとっては理想的です。

アトピーの根源!?黄色ブドウ球菌が増殖する時

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いつも常在菌がバランスよくいてくれれば肌も健やかですが、アトピーの場合、残念ながらバランスが乱れてしまうことの方が多くなります。

細菌のバランスが崩れて黄色ブドウ球菌が増殖してしまう理由には、次のようなことがあげられます。

洗いすぎ

肌を清潔に保つために、きれいに洗うことは大事です。

しかし、洗浄力の強い洗剤を使ったり、ゴシゴシ洗いをしていると、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。

アトピーの人はただでさえ、汗をかくことが苦手だったり、皮脂の分泌が少ないですよね。

表皮ブドウ球菌のエサである皮脂がなくなってしまうと、肌を弱酸性に保つ脂肪酸が作られません。

そうなれば、肌はアルカリ性に傾き、黄色ブドウ球菌が増殖し始めてしまいます。

ゴシゴシ洗いはせずに、保湿力のある石けんを使うなどして工夫しましょう。

アトピーの炎症や傷

アトピーの人の肌はバリア機能が低下していて、外部からの刺激を受けやすくなっています。

紫外線やほこり、アレルゲンなどの影響を受けやすく、それはかゆみや炎症に繋がります。

そこで肌をかいてしまい、かき傷ができたりかき壊しを作ってしまうと、黄色ブドウ球菌が増殖しやすい環境になります。

特に、滲出液が出ている時の肌はアルカリ性になっていて、感染症を引き起こしやすい状況でもあるんです。

実際にアトピー持ちの息子が、滲出液の時期に黄色ブドウ球菌の増殖からとびひにかかったことがあります。

アトピーに殺菌をして私が思ったこと

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こうしてみると、黄色ブドウ球菌を増やさないことがいかに大事か分かりますよね。そこで出てくるのが、消毒、殺菌です。

その方法として、イソジンやエタノールでの殺菌、ハイター風呂や強酸性水などがあります。

黄色ブドウ球菌を殺菌することで、かゆみや炎症の緩和をはかることができます。

私はマキロンを使って消毒したことがあるのですが、すごく沁みて痛かったです。痛さが上回ってかゆみを忘れたような感覚でした。

でも、かゆみが消えたのは事実で、かゆみのストレスから一時的に開放されたのは良かったです。

ただ、何度か繰り返していると、肌がパリパリするほど乾燥してきました。

良い状態とはとても思えませんでした。

アトピーの炎症に殺菌は一時的な対処法にすぎない

殺菌をして黄色ブドウ球菌だけを死滅させることができればよいのですが、実際には善玉菌も一緒に殺菌されています。

そして、時間がたてば皮膚は元の状態に戻ります。

黄色ブドウ球菌がはびこる状態に戻れば、またかゆみや炎症に襲われてしまうのです。

その都度、殺菌を繰り返していても、黄色ブドウ球菌がだけを退治することができなければ、アトピーが改善して肌がきれいになることもなく、根本的な解決にはなりません。

殺菌は、一時的な対処法にすぎないのです。

また、消毒殺菌を繰り返していると、消毒や殺菌に耐えることができる耐性菌が現れます。

殺菌は、一時的にかゆみなどのストレスから解放されるための対処法としては有効ですが、長期的に行う方法ではないということを意識しておきましょう。

殺菌だけに頼らずアトピーと向き合うためには

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個人的には、殺菌は一時的な対処法としてなら良いと思います。

夜も眠れない、目の前のことに集中することもできない、気がおかしくなりそうなほどのあの猛烈なかゆみは、精神的に大きな負担となりますし、生活の質も下げます。

少しだけゆっくり眠りたい、かゆみから解放されて気持ちを落ち着かせたい、そう思うのは当然のことです。

それを我慢しろなんて言われたら、悲しくて泣けてきます。

ただ、殺菌だけに頼って、そこに依存してしまわないように、日常で余裕のある時には菌のバランスを保ってアトピーを改善できるような対処をしていきましょう。

黄色ブドウ球菌を増殖させず、表皮ブドウ球菌が増えるためのコツは、

  • 皮膚を洗いすぎない
  • 保湿をしっかりする
  • 紫外線から守る
  • 汗腺を鍛える
  • 殺菌をしすぎない

これです。

特に汗腺を鍛えることは大事です。ベタベタな汗をかいている時は、肌がアルカリ性に傾いています。

サラサラの良い汗をかけるようになることを目標に、運動や半身浴をしてみましょう。

まとめ

  • 人の皮膚には常在菌が存在している
  • 菌のバランスが乱れると黄色ブドウ球菌が増殖する
  • 黄色ブドウ球菌が増殖とアトピーが悪化
  • 殺菌はかゆみに有効だが一時的な対処法
  • 殺菌に頼りすぎてはいけない

アトピーで殺菌をすることは、症状の改善ではなく一時的な緩和です。

かゆみや炎症は一時的に良くなっても、肌が乾燥してしまったり、負担になっているのかな?と感じることもありました。

殺菌はどうしてもの時の対処法として、良い汗をかきながら善玉菌を育ててみましょう。