アトピーから出る汁の正体は一体何!?正しい対処法ってあるの!?

アトピーの炎症や、傷口からベタベタした汁が出てくることがありますよね。

放っておけば汁が服に張り付くし、汁が出ている範囲が広ければ、ガーゼや包帯を巻いて過ごすことになったりします。

しかも、汁が出ている時は体も冷えるし、痛みが伴うこともあります。症状がひどければ起き上がることも困難になる場合があるくらい、汁が出ている状態は辛いものです。

私も子供の頃からアトピーで、膝裏やひじの裏、手首などの症状がひどかった時に、汁が出ていました。痛痒いし、熱を持っている感じで患部は火照っているのに体は寒い。

お風呂は沁みるし、ベタベタするし、見た目も嫌だし、これってものすごいストレスですよね!

治るまで色んなことを我慢して耐えなければならない、そのストレスを分かっているから、もう二度と汁が出る状態にならないように!と毎回思います。

でも、アトピー症状が出始めたら痒みを我慢しきれず、かいて悪化してまた汁が出て、さらにへこむ……と、子供の頃は特にそれを繰り返していました。

汁が出る状態って、軽度のアトピーじゃなく、もっとひどい状態の時が多いです。子供の頃は『アトピーのせいで出てくる悪くて嫌なもの』でしかなかった汁ですが、一体何者なんでしょう。

どんな時に、何のために出てくるのか。薬や家でできる対処法はあるのか。アトピーの汁について、探ってみました。

アトピーから出るあの汁の正体は何!?

アトピーと汁2

アトピーの汁は、かき壊した傷口から出てきたり、赤くただれて腫れた炎症部分の表面から、にじみ出てくることもあります。

にじみ出てくる汁は、特にテカテカベタベタしています。そのままにしていると、ベタベタの汁が服に張りついてしまうのですが、はがすのも痛くて大変!

しかも、汁が張りついて固まっていることに気付かず服を脱ぐと、かさぶたのようになった汁がベリッとはがれて、小さな悲鳴をあげたくなるほど痛かった経験が何度もあります。

そのせいで、再び汁が出始めたり、血が出てしまったり。こんな経験をしているアトピーの方はきっと大勢いることでしょう。

本当に厄介なこの汁ですが、

  • リンパ液
  • 滲出液(しんしゅつえき)

と、よばれています。アトピーの症状が重い時に出やすく、ステロイドの離脱症状として出ることが多いです。

冒頭でも言ったように、痛みやかゆみがあったり、ひどいと起き上がれなくなってしまうこともあります。

日常生活が困難になったり、生活の質が下がってしまうので、汁が出るほどアトピーを悪化させないように日頃からケアをする必要があります。

また、汁の症状が出てしまったら早めに対処して、それ以上ひどくさせないようにすることが大事です。

汁は体の正常反応!ステロイドの排出って本当!?

アトピーと汁3

アトピーが悪化すると出てくる汁は、実は悪者ではなく、皮膚の味方なんです。リンパ液とよばれるこの汁は、毛細血管から出ている血液の一部なんですよ。

しかも、たんぱく質を含んでいて、皮膚を作る役割を持っています。体の悪いものが出ているのではなく、皮膚を治すために出ているんですね。

汁が出るのは体の正常な反応だということです。

汁が出てしまうと「またこんな状態になってしまった」と、ため息もでるし、憂うつになりますけど、嘆くのは汁そのものではなく、汁が出るほど悪化してしまったアトピーに対して、ということですよね。

アトピーの汁はステロイドの排出!?

汁は体に蓄積されたステロイドを排出しているとか、毒素が出ていると言われることもあります。確かに、汁はステロイドをやめると出やすくなる傾向があります。

しかし、汁は皮膚を治すための血液の一部ですから、ステロイドを排出しているわけではありません。

ステロイドによって抑えられていたアトピー症状が、ステロイドをやめたことによって出てしまったということでしょう。

汁は自己治癒力が働いている証拠

アトピーと汁4

汁は皮膚を作る材料であり、汁が出るのは体の正常な反応だと分かりましたが、具体的にはこんな働きをしています。

  1. 皮膚を乾燥から守る
  2. 皮膚を感染から守る
  3. 傷の治りを助ける

これを見ても分かりますが、汁が出ているということは「自己治癒力」が働いているということですよね!

そういえば、ケガをして皮膚を擦りむいた時にも傷口に汁がでますよね。あれも、リンパ液、いわゆる汁です。

汁がだんだん固まって、かさぶたになって自然にはがれ落ちるころには、傷も肌もきれいに治っている仕組みですよね。アトピーもそれとまったく同じなんです。

今は、ケガも潤湿療法が主流です。キズパワーパッドもそうですが、傷口を乾燥させずに、潤いを与えながら、リンパ液を利用して傷口を早くきれいに治すというものです。

そう考えると、アトピーの悪化で出てくるあの厄介な汁も、アトピーで傷ついた皮膚を守るためにあって、また、回復していく途中段階なんだと思うと、とても大事なものなんだと実感できます。

黄色い汁が出てきたら要注意なわけ

アトピーと汁5

アトピーの汁には2種類あるのを知っていますか?ひとつは透明の汁、もうひとつは黄色っぽい汁です。

黄色の汁は要注意!

透明の汁は傷口を治すために出ていますが、黄色っぽい汁は傷口に黄色ブドウ球菌が増殖している可能性が高いので要注意です

これは放っておいても治りませんし、最悪の場合、他の部分に広がる恐れもあります。病院を受診して、抗生物質をもらいましょう。

これは息子の話ですが、やはりアトピーでかき傷からは汁が出ていました。とても小さな傷に、ほんの数ミリ程度汁が出ているだけなので、私も油断してました。

黄色ブドウ球菌が増殖していたその傷は、あっという間に全身に広がってしまいました。傷を触った手で他の箇所に触れてしまうだけで広がります。

アトピーで、肌のバリア機能が低下していて、感染しやすい状態にあるのでなおさらですよね。

息子は、これ以上広がらないようにと、汁が出ている傷がある箇所は、顔も頭も体も、包帯人間のごとくグルグル巻きにされてしまいました。

すれ違う人は、あからさまにギョッとした顔で息子を見るし、何より、真夏の暑い毎日の中、全身包帯姿の息子を見るのは、涙がでるほど辛かったです。

黄色っぽい汁が出る時は、においが出ることもあります。汁は良い反応だからと油断せず、いつもと違うと感じたら、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

アトピーの汁が出ている時の対処と注意点

アトピーと汁6

汁が出ている時は、刺激のないように休んでいるのがいちばんよいのですが、なかなかそうもいかないのが悩みです。汁が出ている時はどんなことに注意すればよいでしょうか。

日常的な対処法

仕事や日々の生活がある中で対処していくには、患部に清潔なガーゼを当てて、サポーターなどで固定しておくことです。

この時、ずれないように頑丈に固定したいところですが、通気性だけはよくしておきましょう。

もし余裕があれば、出先でガーゼを交換できるといいですが、これも実際には、なかなか難しいことです。余裕があれば、ですね。

そして、ガーゼを取る時には、汁が皮膚に張り付いていたら無理にははがさず、ぬるま湯でふやかしてから取るのがおすすめです。かさぶたが一緒に取れると、本当に痛いですからね。

しかも、せっかく固まった汁をはがすと、再び汁や血が出てきてふりだしに戻ります。いつまでも治りませんよね。早く治したいですし、そこは慎重にいきましょう。

汁が出ている範囲が広い場合

汁が全身から出ていて、症状の範囲が広い場合はガーゼや包帯で対処するのはかなり大変です。また、背中やおしりなど体の後ろ側は、自分ではうまくできませんよね。

そんな時は、肌に優しい綿の下着や肌着をつけておきましょう。もちろん綿100%で清潔なものを身につけておきましょう。

清潔に

衣服もそうですが、汁が出ている時はシーツなんかも汚れますよね。朝起きたら汁でガビガビになっているとか、前はよくありました。

面倒ですけど、洗濯です!肌を直接つけて休む場所なので、清潔にしておきましょう。また、汁のケアに使っている包帯やサポーターも、毎日清潔なものを使いましょう。

注意点

私は、アトピーの汁が大事な役割を持っていたなんて、前は知らなかったので、汁が出たらティッシュで拭き取ったり、水で流したりしていました。

だって嫌じゃないですか?肌にテカテカベタベタの汁がにじんでいるのって。見た目にも嫌だし、気になるし。

しかも、良いものとは思っていないので、出たら排除!みたいな気持ちでいましたし。

でも、無理に拭き取るのはNGです!皮膚を傷つけてしまうかもしれないし、治りが遅くなる場合もあります。

でも、水で表面を流すのは悪いことばかりではありません。菌の増殖を防ぐ意味があるので、清潔のためには流すことも大事になります。

体が冷えてしまうことも

体中から汁が出ていると、寒気を感じる人もいます。大げさなことではなく、震えを感じるほど冷えてしまう場合だってあります。

体が汁で濡れているので、体温が奪われてしまうからなんです。

思わぬところで体調を崩してしまう可能性もあるので、寒さを感じたら衣服で調整して、体を冷やさないように気を付けましょう。

体が冷えると血行も悪くなるので、結果、皮膚に届くはずの栄養が十分に行き届かなくなってしまいます。体を温めることも、アトピー対策になるんですね!

アトピーの汁にもデメリットが!薬を使った治療も必要

アトピーと汁7

汁が出るほど悪化したアトピーですが、汁が出ている場合、薬を使って治療する必要もあります。薬で汁を吸い取り、乾燥させるんです。

「あれ?汁は大事な役割があるから、拭き取るのは良くないってさっき言ってたよね?」と、思いますよね。

矛盾しているように聞こえてしまいますが、確かに汁は皮膚を回復させるために出ているので、無理に拭き取るのはよくありません。

しかし、汁が出ていることのデメリットもあるんです。それは、先ほど説明した、黄色ブドウ球菌の感染、増殖です。

アトピーが悪化して汁が出ている状態は、清潔とは言えませんよね。しかも、肌のバリア機能は低下して、菌に感染しやすい状態です。放置してもOK!とは言えません。

症状があまりにもひどい場合には、皮膚科を受診して薬をもらいましょう。

亜鉛華軟膏

治療は、亜鉛華軟膏を使うことがほとんどです。汁を乾かすことで、黄色ブドウ球菌が増殖することを防いでくれるんです。皮膚の再生を助ける効果も、わずかですがあります。

抗炎症作用は弱めなので、ステロイドと併用して使うことが多いです。亜鉛華軟膏は皮膚を乾燥させるものなので、他の部位には使用しない方がいいですよ!

最後に

よく「汁を出し切る」と言って、薬は使わず、汁が出ている辛い状況を我慢して乗り越える方もいますが、そこは個人の考え方によります。

薬に頼るかどうか、どちらが良いかは一概に言えない部分でもありますよね。私は今のところ、薬を使っていますが。

まとめ

アトピーが悪化すると、傷口ににじみだす汁は、『リンパ液』や『滲出液』とよばれる、皮膚の味方でした。

傷口を守り、治癒を助けるために必要なものなので、拭き取ったりせずに、患部を清潔にしておきましょう。

しかし、黄色ブドウ球菌が増殖すれば、様々な感染症を引き起こすデメリットもあります。汁がひどい時は病院へ行って、薬をもらいましょう。

黄色ブドウ球菌が増殖し始めたサインは、汁が黄色っぽく変化すること。ガーゼの交換をする時など、患部をよく観察してみてくださいね。

汁が出るのはアトピー悪化のサインです。汁が出はじめると、日常生活が本当に困難になる場合だってありますから、辛い思いをしなくてすむように、日頃のケアや治療をしておきましょう。

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