脂漏性皮膚炎の俺とアトピー治療をしていた彼女のはなし。

顔が痒い女性
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大学時代、彼女は、アトピーでした。

しかも、顔を中心とした炎症。いつも、ワセリンと涙液補充用の目薬を携帯していました。症状が悪い時には、ステロイド剤入りの目薬と塗り薬を手に握りしめながら歩いていたのを思い出します。

アトピーは、彼女の皮膚の異常な免疫作用により、彼女自身の皮膚にアレルギー反応を生じさせます。

そして、何か悲しいことがあった時、彼女も、自分で自分自身の思いや行動を責めてしまう女の子であったように記憶しています。

アトピーの彼女と病院

 

彼女は、皮膚科の主治医が勤務場所を変えるたびに、追いかけるように診察する病院を転々と変えていました。

アトピー性皮膚炎では、人それぞれ症状が異なり、皮膚の悪化と好転のサイクルが細かく違っている、発症部位やかゆみの度合いも違っているなどと言うことを

「同じ病院に通っていると主治医がころころ変わるので、いつも同じことを言わなきゃならないから嫌だ!」

と、歩きながら、ボソッと言った。

また、彼女自身と彼女の家族の既往歴、特に、喘息やアレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれかがあることなど、主治医が変わると説明だけで2時間ぐらいかかるのだと言う。

また、主治医が変わるたびに、血液や皮膚の検査項目が多くなって、病院にいる時間が長くなり、変わったばかりの主治医に、

「また、明日、検査結果を見ながら、今後の治療を進めていきませんか?」

などと言われ、連日、同じ病院に通院したこともあったらしい。

彼女のアトピーとの戦いのはじまりは?

 

ある日、大学の授業を抜け出して、彼女と遊園地に遊びに行った。

もちろん、平日の昼間に遊園地に来ている人はほとんどいない。でも、人が少ないことが、なんとなく、嬉しかった。

私が、ベンチで座っていると、さっき二人で注文したホットドックを、宝物でも運ぶかのように彼女は持ってきた。

と、その時、木枯らし1号が吹き始めたのです。

彼女は慌てて、いつも携帯しているワセリンを取り出し、炎症の強い部分に極力薄く塗る。

アトピーは、彼女の皮膚を逆立ててしまうことがあるため、その逆立った皮膚の境目に汚れた砂などが入って感染、脂漏性皮膚炎になるのを防いでいるのだ。

感染した場合、その脂漏性皮膚炎は化膿してしまう。そのために、化膿を抑える飲み薬と塗り薬を用意しなければならない。

飲み薬も塗り薬も、特別に調剤したものでないと、炎症がひどくなるらしい。

目に汚れが入った場合も感染に注意しなければならず、コンタクトレンズ用涙液補充目薬で、汚れを洗い流してしまうのだそうだ。

アトピーの炎症を抑える魔法のくすり?

白色ワセリン

 

北風が強く吹く季節になると、彼女はマスクとメガネをつけて大学に来る。最近では、花粉症の季節になると、当たり前のように見られる光景であるが、私と彼女が大学生の時には、非常に珍しく、

「完全防備彼女」

などと、同じゼミの人から言われて、彼女は照れ笑いをしていた。

でも、この季節、アトピーを患う彼女にとっては、受難の時期なのだ。

どんなにワセリンで皮膚をガードしてもすぐに乾燥が始まり、埃の飛んでくる方向は、彼女の背丈では全方位と言っていい。

どうしても、炎症がひどくなり、一緒に食事をしていても、顔が曇ることがある。

この曇った顔を少しでも楽にしてくれる薬こそ、ステロイド外用薬です。このステロイド外用薬は、かゆみに対して効果的で、曇った彼女の顔を数分で明るい笑顔にする魔法の薬です。

何度もこの薬に救われたのは、彼女ではなく、私だったのかもしれない。ところが、このステロイドという薬、諸刃の剣なのである。

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アトピー性皮膚炎はステロイドが非常によく効くので、どうしてもステロイドに頼りがちになり、体内生成由来のステロイドホルモンがどうしても少なくなってしまうという悪循環に陥りやすい。

そこで、体内生成由来のステロイドホルモンが減少してきたらステロイドを中止し、別のかゆみ止めを使う。

ステロイドホルモンが増加傾向になってきたら、ステロイド剤を再度始めるという治療の仕方をするそうだ。

顔にできる皮膚炎はガチで危険!

目の異常

彼女の行く病院には、年々、乳幼児が増えているらしい。彼女が医師に聞いたところによると、顔にできる皮膚炎は、脂漏性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎か、アトピーかすぐに診断ができません。

乳幼児の皮膚炎は、生後2から3ヵ月は全く分からず、生後4か月目になって、ようやく、脂漏性皮膚炎は自然治癒傾向になるが、アレルギー性皮膚炎かアトピーかを区別して診断するのはまだ難しい時期なのだそうだ。

特に、乳幼児の顔の皮膚は非常に薄く、ステロイド外用薬の作用で少しずつ薄くなってきてしまう場合が多い。

最悪の場合、顔に皮下出血ができてしまう。また、乳幼児へのステロイドの使用は、副腎と皮膚に悪影響があるため、成人に比べて慎重に使用しなければならないという。

彼女も、アトピーの合併症として、皮膚がかぶれやすい、かゆみの症状があります。

また、毎年冬には、感染症である黄色ブドウ球菌による化膿があり、一生懸命、消毒して薬を塗っています。

それから、彼女は、当時、アトピーによる網膜剥離になる可能性がありました。

すでに、その兆候があり、アトピーによる難度の乱視を患っていました。皮膚科だけではなく、眼科にも行きはじめた。

彼女の行く、病院にはインフォメーションがあり、最近、白内障やなどの目を患うケースが増えてきているそうです。

加齢に伴って発症する通常の老人性白内障とは区別し、アトピー性白内障と呼んでいるのだそうです。

また、彼女に兆候のある網膜剥離は、アトピー性皮膚炎よって皮膚が目に外圧をかけるために生じているのではないかと医師から伝えられていた。

彼女の笑顔が消え始めたのはこのころです。

大学4年になり、就職活動の忙しいさなか、就職課で彼女にばったり会った。話を聞いていると地元に戻って就職するのだという。

何となく、寂しそうに話していたが、彼女の父母の家業を少しでも手伝う、という話を始めると、笑顔になり、嬉しそうだった。

風の便りに、彼女は会社を辞めて、ご両親と家業を盛り立て、現在、社長になって従業員を引っ張っているという。

アトピーに苦しんで、笑顔が曇っていた時代の彼女にはない姿だ。

最近、アトピーの治療も、免疫抑制外用薬を使う新しい治療法が開発され、ステロイド剤との併用によって、アトピーに悩む患者さんを救おうとしています。

もう、彼女も使っているかもしれません。

まとめ

  1. アトピーは免疫異常が原因です
  2. アトピーは皮膚をワセリンなどでカバーし、脂漏性皮膚炎の発症を抑える
  3. アトピーはステロイドを使用してかゆみを抑える
  4. アトピーはステロイドと免疫抑制外用薬で身体に優しい治療をする

 

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